メドックとグラーヴ&ペサック・レオニャン

メドック(Medoc)

メドックとは「真ん中の土地」を意味します。

これは大西洋とジロンド河の河口との間に位置するところからきています。

メドック

ガロンヌ河が堆積した石と砂利の土壌とドルドーニュ河が運んだ粘土質の土壌が混ざり合い、世界中が憧れる赤ワインをつくり上げる環境を形成しています。

ボルドーの市街地に近い上流ほど砂利質が強く、カベルネ・ソーヴィニヨンを主体とする赤ワインのぶどう畑が広がっています。

熟期が遅いこの品種は保温性の高い土壌を好みます。

砂礫質の土壌は、日中の太陽の光を反射するだけでなく、一部を蓄えておいて夜間に放出します。

このため、日中と夜間の温度差をやわらげ、夜間の霜を抑えることもできます。

下流の大西洋へ近づくにしたがって粘土質が強く土壌の温度が低くなるため、メルロが多く栽培されています。

この2つの主要品種と他の4つの品種をアッサンブラージュすることで、ワインはアロマが豊かで、バランスがよく、コクがあり、骨格がしっかりしていて、若いうちはタンニンに収斂性がありますが、熟成すると比類のないエレガントさをもつものとなります。

メドックの上流にはマルゴー、サン・ジュリアン、ポイヤック、サン・テステフなどの著名シャトーがひしめく村が多く、独自の村名AOCをもっています。

これらの村を含むメドック上流域をオー・メドックと呼び、粘土質の強い下流域を単なるメドックと分けています。

どちらも赤ワインだけに認められたAOCで、この地区で造られた白ワインはボルドーまたはボルドー・シュペリウールとして販売されます。

アペラシオン(AOC)

メドックには8のAOCがあり、すべて赤です。

メドック Medoc
オー・メドック Haut.Medoc
マルゴー Margaux
ムーリス Moulis
リストラック・メドック Listrac.Medoc
サン・ジュリアン Saint・Juliむn
ポイヤックP auillac
サン・テステフSaint.Estephe

グラーヴ&ペサック・レオニャン(Graves et Pessac Leognan)

ボルドーの市街地を挟んでメドックの上流に50キロの広さで続いているのが、ペサック・レオニャンを含むグラーヴのワイン生産地です。

グラーヴ&ペサック・レオニャン

砂利質の土壌は水はけがよいため、ぶどうは病害から守られ健全で優れた白ワインと赤ワインを産出します。

ペサック・レオニャンの赤ワインはメドックに似た性格ですが、深い色調のしっかりとしたワインで、長い熟成に耐えます。

上流のグラーヅのワインは下流域よりも軽いタイプが多くなっていますが、バランスのとれた繊細なものです。

アベラシオン(AOC)

グラーヴGraves (赤・辛口白)
ペサック・レオニャンPessac.Leognan(赤・辛口白)

格付けの見直し

1855年に発表されたメドックの格付けCrus Classesdu Medocは、1973年に見直しされ、現在1級にペサック・レオニャンのシャドー(オー・ブリオンを含む5つのシャトーが格付けさています。

2級には14、3級に14、4級に10、5級に18のシャトーがそれぞれ格付けされ、現
在もすばらしい赤ワインを造り続けています。