サン・テミリオン、ポムロール&フロンサック

サン・テミリオン、ポムロール&フロンサック(Saint-Emilion,Pomerol et Fronsac)

ドルドーニュ河右岸のリブルヌの町を中心にした赤ワインの生産地は、石灰岩の丘陵地と複雑に侵食された地形でメドックのような大規模なぶどう園を造りにくくなっています。

粘土石灰質の表土は保水性が高く温度が低いため、斜面で水が流れやすく日当たりの良い土地だけを選んでぶどうが栽培されるため、小さなシャトーが多く生産量も多くありません。

サン・テミリオン(Saint-Emilion)

サン・テミリオンはローマ時代から続く美しい街並みとぶどう園が世界遺産にも認められています。

キリスト教の聖地サン・チャゴ・デ・コンポステラヘ向かう巡礼地のひとつとしても重要な町で、聖人工ミリオンの隠居があったことから地名となりました。

石灰岩と粘土の丘でメルロとカベルネ・フランを主体とした赤ワインが造られており、なめらかな口当たりでありながら、しっかりとしたコクをもったワインとなっています。

丘の据にあたる部分は砂利や砂が混じり、同じサン・テミリオンですが違った個性をもちます。

周辺にはサン・ジョルジュ・サン・テミリオンやモンターニュ・サン・テミリオンなどのサン・テミリオンの名をつけたAOCがいくつかありサテライト(衛星地区)と呼ばれています。

それぞれ親しみやすい赤ワィンが生産されています。

ポムロールとフロンサック(Pomerol et Fronsac)

サン・テミリオンに隣接するポムロールの土壌は鉄分を含んだ独特の粘土石灰質で、ワインも個性的なものになっています。

メルロを主体として作られるワインは口当たりがしなやかで凝縮した果実味と濃密な風味をもつものです。

その特有の風味は熟成すると動物的なニュアンスやトリュフのような香りをもつといわれます。

ポムロールの北西側の内陛にはラランド・ド・ポムロールのAOCがあり、ポムロールとたタイプのワインを生産しています。

フロンサックは土地が肥沃なためワインも豊かさと力強さを備えています。

早くから熟成した芳香をもちますが、長い熟成にも耐える優雅な赤ワインです。

アベラシオン(AOC)

フロンサック Fronsac
カノン・フロンサック Canon-Fronsac
ラランド・ド・ポムロール Lalande-de-Pomerol
ポムロール Pomerol
サン・テミリオン Saint-Emilion
サン・テミリオン・ブラシ・クリュ Saint-Emilion Grand Cru
リュサック・サン・テミリオ ンLussac Saint-Emilion
サン・ジョルジュ・サン・テミリオン Saint-Georges Saint-Emilion
モンターニュ・サン・テミリオン Montagne Saint-Emilion
ピュイスガン ・サン・テミリオン Puisseguin Saint-Emilion

サン・テミリオンの格付け

サン・テミリオンのぶどう園は1955年をはじめにINAOの主導で格付けされ、2006年までに数回の見直しがされています。

現在はPremiers Grands Crus Classesとしてシャトー・オーゾンヌとシャトー・シュヴァル・プランを筆頭に13のシャトーとGrans Crus Classesとして57のシャトーが格付けされています。

この格付けは10年毎に見直しされ、品質が向上したものは格上げされますが、品質が下がれば格付けを失うことになります。

ポムロールには公式の格付けはありませんが、シャトー・ペトリュスなどの著名なシャトーがあります。